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私たちの連携メンバーの中には大学院において専門に研究されている方もおられますが、mRNAがこれからの医療に多大な貢献が期待されるという認識の下、私なりに分かりやすく勉強したことを書いてみます。実は、前々回に書きました「知り添う」という内容にも合致していると思うのです。あくまでも独学ですので、検証は各自でお願いいたします。これからの世界は医療リテラシーのアップも「個人の健康」には必要であると思いますし、私たちの体の中で日常的に起こっている事です。
はじめに
生命科学は「自分たちの体がどう成り立っているのか」「生きるとはどういうことか」を、静かに、しかし確実に教えてくれる学問です。その中でも"メッセンジャーRNA(mRNA)"は、近年ワクチンの話題などで一気に一般の方にも知られるようになりましたが、「名前は聞いたことがあるけれど、正直よくわからない」という方が多いのが実情です。また、ネット情報によりますと、様々な見解も散見されますので、ぜひこの機会に勉強してみましょう。
そもそも私たちの体は何でできているのか
私たちの体は、約37兆個とも言われる細胞でできています。細胞はとても小さな単位ですが、その一つひとつが「生きている工場」のような存在です。
細胞の中では、
- 形を作る
- 動く
- エネルギーを生み出す
- 外からの刺激に反応する
といった、生命活動に欠かせない働きが、24時間休みなく行われています。これらの働きを担っている主役がタンパク質です。
筋肉、酵素、ホルモン、免疫に関わる物質など、私たちの体の働きの多くはタンパク質によって支えられています。
設計図としてのDNA
では、そのタンパク質はどのように作られているのでしょうか。
細胞の中心には核があり、その中にDNAが収納されています。DNAはよく「設計図」にたとえられます。どのタンパク質を、どの順番で、どの形で作るかという情報が、DNAの中にびっしり書き込まれているからです。
ただし、DNAには一つ大きな特徴があります。それは、
とても大切なので、簡単には外に出ない
という点です。設計図の原本を金庫にしまっておくイメージに近いでしょう。
mRNAからタンパク質が作られる流れ
mRNAが細胞質に出ると、次はリボソームという装置に読み取られます。リボソームは「タンパク質を組み立てる工場」のような存在です。
mRNAに書かれている情報は、3文字ずつの暗号のようになっており、それをリボソームが順番に読み取ります。その情報に従って、アミノ酸という部品を一つずつつなぎ合わせ、最終的に一つのタンパク質が完成します。
この一連の流れを、簡単にまとめると次のようになります。
- DNAから必要な情報がコピーされる
- コピーされた情報がmRNAになる
- mRNAが核の外へ出る
- リボソームがmRNAを読み取る
- タンパク質が作られる
生命活動の根幹には、この仕組みが常に動いています。

mRNAの特徴:とても「はかない」存在
mRNAの大きな特徴の一つは、寿命が短いことです。
DNAは非常に安定しており、細胞が生きている間ずっと保たれます。一方で、mRNAは役目を終えると速やかに分解されます。これは無駄ではなく、むしろ合理的な仕組みです。
- 必要なときに
- 必要な量だけ
- 必要なタンパク質を作る
そのために、mRNAは「使い捨てのメモ」のような役割を担っています。これにより、体は環境の変化や状況に応じて、柔軟に反応できるのです。
・DNAは「原本」なので持ち出さない
・必要な情報だけをmRNAに写す
・mRNAをもとにタンパク質が作られる

・mRNAは「使い捨てのメモ」
・必要な分だけ作って、役目が終わったら消える
mRNAワクチンで何が行われているのか
近年、mRNAが広く知られるようになったきっかけがmRNAワクチンです。
mRNAワクチンでは、病原体そのものを体に入れるのではなく、
病原体の一部のタンパク質を作るためのmRNA
を体内に入れます。すると、私たち自身の細胞がそのmRNAを読み取り、病原体の特徴となるタンパク質を一時的に作ります。
それを免疫系が「異物」として認識し、将来本物の病原体が入ってきたときに素早く対応できるよう準備を整える、という仕組みです。
ここで重要なのは、
- mRNAはDNAに入り込まない
- mRNAは短時間で分解される
という点です。体の設計図そのものを書き換えることはありません。
・「核の中」と「外」で役割が分かれている
・mRNAは橋渡し役

なぜmRNAは画期的なのか
mRNAはもともと私たちの体の中で日常的に使われている仕組みです。そのため、
- 理論的に自然な方法であること
- 設計の変更が比較的容易であること
といった特徴があります。これはワクチンだけでなく、将来的にはがん治療や難病治療への応用も期待されています。
生命科学の視点から見ると、mRNAは「生命の言葉がどのように伝えられているか」を象徴する存在とも言えるでしょう。
・DNA(設計図)には触れない
・一時的に「練習問題」を体に見せているだけ

おわりに:生命の静かな対話
mRNAは目に見えず、音も立てず、淡々と役割を果たしています。しかし、その働きが止まれば、生命は成り立ちません。
DNAという過去から受け継がれた情報を、今この瞬間に必要な形に翻訳する――mRNAは、生命の中で行われている静かな対話の担い手です。
生命科学を学ぶ面白さは、こうした「当たり前すぎて意識されない仕組み」に気づける点にあります。これからの学びの中で、mRNAがまた違った表情を見せてくれることを願っております。

私たちが今後取り組む予定の「知り添う」というテーマは、この生命科学のシステムと一致していると思えるようになっております。つまり、
DNA=変えられない背景・過去
mRNA=今ここで必要な理解
タンパク質=具体的な行動や支援
という事なんですね。幾分、無理やり感があるのかもしれませんが、人が生きる上で必要不可欠な事は共通しています。ですよね。

