自己の行動を常に「第三の眼」という、もう一人の自分が見ていて、「今、やろうとしていること」「やっていること」「考えていること」は正しいのか?間違っていないのか?その方法が自分に合っているのか?といった適切な助言や確認を行ってくれている、と申しましょうか、もちろん、最終的には自分で考えているのですが、ホーソン効果の観点から言えば、その「観察者」を自分に置き換えているというわけです。

『自分はできるんだ!パワーの持ち方①』と重複しますが、ホーソン効果とは、観察されているという認識が人の行動に影響を与える現象を指します。この効果は、外部の観察者や監視があると、自分が無意識にその期待に応えようと行動を変えることを示しています。

「第三の眼」を持つことで、自分自身を外部から観察しているかのように感じることができます。この感覚は、自己評価や自己修正を促進し、その結果、より良い行動や成果を生み出す可能性があります。この意味で、自分自身に対してホーソン効果のような状態を作り出しているとも言えますし、その習慣が身につくことで、不用意な発言や行動も減ってくると思います。

ただし、ホーソン効果は通常、他者の存在や監視が直接的に影響を与える状況を指すため、自己観察という文脈では少し異なるかもしれません。しかし、一つの手法としては評価に値すると私は考えています。「こういうシチュエーションに自分がいるのは不適切だ」という基準で判断を下していくというやり方も『あり』だと思っています。要するに、場に流されず、根拠のある行動や考えを持つべきだ、という理念が基本にあります。(あくまでも自分流です。)

まとめますと、「第三の眼」として自己観察を行い、それが行動の質を高める助けになっているなら、それはホーソン効果の自己適用と考えることができるかもしれません。厳密には異なる概念かもしれませんが、重要なのはその過程が自己にとって有益であるかどうかです。仮に有益だと考え、実践していくことも非常に価値があることだと思います。