それに、初回限定!とか、様々なテレビショッピングで使われて言う文言です。これって、「またまた、そんな言葉を使って~」と、思うだけでしたが、「そんなに何度も使われるって、何か、データー的根拠や、それでも使う理由があるのか?」と思い、調べてみました。ちなみに、皆さんはその文言、気になりますか?
その一連の行動意欲をくすぐる事を『心理的リアクタンス』と呼ばれているんですね。(psychological reactance)
心理的リアクタンスは、人々が自分の行動の自由を保つために起こる防衛的な反応です。この反応が起こると、人はその制限に対抗しようとする行動を取ることが多く、
時には制限された行動をより強く望むようになることもあります。これは、自由が奪われたと感じることで、その自由の価値が高まるためです。例をあげますと、
●親の禁止に対する反発
例:親が子供に「テレビを見てはいけない」と言うと、子供はますますテレビを見たくなり、親がいない隙を見てテレビをつける。
説明→ここでは、子供の「テレビを見たい」という自由が奪われることで、その欲求が強化され、親の意図に反して行動しようとする。
●禁煙キャンペーン
例:政府が喫煙を禁止する強力なキャンペーンを展開すると、一部の人々はそのキャンペーンに反発して、逆に喫煙への欲求が強くなる。
説明→喫煙者は「喫煙の自由」を奪われると感じ、その制限に対する反発として喫煙行動をついつい行う方に向かう。
●商品の限定販売
例:ある商品が「限定販売」や「数量限定」として宣伝されると、人々はその商品を手に入れたいという欲求が高まる。
説明→「限定」という制限があることで、その商品を手に入れる自由が制限されると感じ、人々の購買意欲が増す。
さらに続けますと、
●職場での強制的なルール
例:会社が従業員に対して「昼食は必ず12時から1時までに取ること」と厳しく指示すると、従業員の中には意図的にその時間外で昼食を取ろうとする人が現れる。
説明→従業員は自分の昼食時間を選ぶ自由が奪われたと感じ、その反発として規則に従わない行動を取る。
●インターネットの検閲
例:政府が特定のウェブサイトや情報へのアクセスを禁止すると、人々はその情報に対する関心が高まり、禁止されている情報を入手するための手段を探し出す。
説明→情報へのアクセスの自由が制限されることで、その情報の価値が高まり、人々はその制限に反発してアクセスしようとする。
●恋愛関係における制限
例:友人が「その人とは付き合わない方がいい」と言うと、逆にその人への関心が強くなり、付き合いたい気持ちが増す。
説明→友人のアドバイスによって恋愛の自由が制限されると感じ、その制限に対する反発として、その人との関係を追求しようとする。
これらの例も、心理的リアクタンスがどのように日常生活のさまざまな状況で発生するかを示しています。この現象は個人の行動だけでなく、集団や社会全体にも影響を与えることがあるようです。こういう根拠やデータ(多分市場調査をしているので)に基づいて『期間限定!数量限定!』などの「何回 言うんや~」と、私達は呆れてても使うんですね。そう言われてみると、ちょっとぐらい 心のどこかに引っかかった事があるような、、皆さんはどうですか?「私はへそ曲がりなんで、、」も、心理学的根拠があるのですね。「この番組終了後30分以内限定!」とかもありますよね、「オペレーターを増やしてお待ちします!」んn?「真夜中やし!」と、突っ込みを入れたくなります笑。