(第一生命経済研究所 引用:宮木由貴子氏著)
今、社会がウェルビーイング視点で動き出しているのは、私たち一人ひとりのウェルビーイング体感そのものが、社会のエネルギーになる事が分かってきたからです。なおかつ、物理的な資源とは違い、個人の主観的な健康や幸福は無限の資源であり、大きな可能性を求めています。
少子高齢化や独居化の課題、平均寿命と健康寿命のギャップ、経済の活性化と老後資金の課題といったものについて、従来は、こうした課題を解決することが人々のウェルビーイングの向上につながると考えられてきました。ただ、残念ながら長年これらの課題解決のために打ち出された施策の多くは、期待されたほどの結果を出せていません。だとすれば、私たちはまずは一人ひとりのウェルビーイングをどう向上させるかを通じて、社会課題に向き合う視点や発想をもつことも有効なのではないでしょうか。
私たち一人ひとりがウェルビーイングを意識した生き方、暮らし方をイメージし、それをパーパス(目的・意義)とするライフデザインを行い、日々幸せを体感すること、そして、自らライフデザインしたみらいの実現に向けてチャレンジすること。それが、本当の意味での豊かな社会、ウェルビーイングな社会の実現にもつながっていきことを期待します。(以上、宮木由貴子氏著)
その通りと思うのですね。特にコロナ禍以降、当会へ(大阪コムラード事務局)ご相談の電話をいただく人たちの根本的な部分(内容)は、こころの問題、、なんですよね、、つまり、各々の『生きる価値観』のところについての『社会から感じる歪』と言いますか、『生きづらさ』でもあると思うのです。一昨年までは1~1.5か月にお一人程度の『ピア相談』電話でしたが、昨年は1~8月が15人で、9~12月が7人でした。明らかに増えています。何を物語っているのでしょうか?
コロナ禍において、これまで経験のない『制約された社会』において、まるで踊らされたかのごとき生活空間で、出来上がってきたのは閉塞感に満ちた無機質な『私達が生きる場』だったのではないでしょうか?しかし、今、明らかに変化しつつあります。再度、宮木氏の文章をお読みいただければ幸いです。産業面においても様々なアイテムの『リデザイン化』も、進んでいます。