満足度・生活の質に関する調査とは、日本国民の満足度(ウェルビーイング)に関する状況を、主観的な生活満足度として数値化するため内閣府が実施している調査です。資料の左側にあるように生活満足度(アンケート回答者が生活に満足しているかを0~10点で評価)と、それに影響する13分野の満足度をアンケートで尋ねています。全く満足していないは0、非常に満足しているは10になっています。
この調査は2017年、2018年の骨太方針を受け、日本の経済社会の構造を人々の満足度(ウェルビーイング)の観点から多面的に把握し、政策運営に活かしていくことを目的として2018年に初めて実施されました。以降の調査結果については、報告書の公表とともに、データを可視化し、広く国民による利活用を図るため「満足度・生活の質を表す指標群(Well-beingダッシュボード)」として年1回公表されています。ダッシュボードでは13分野の満足度と関連の深い客観的指標も併せて可視化されているのが特徴です。
ウェルビーイングについては、国連においてSDGsの次のグローバル・アジェンダの柱の一つに据えようという動きがあり、日本においても2023年の骨太方針で「成長と分配の好循環」の実現状況を経済財政諮問会議で半年ごとに検証することが明記され、その際の主要指標の一つがウェルビーイングとされています。具体的な指標は2024年の骨太方針に向けて検討されますが、満足度・生活の質に関する調査はベースになるものと予想され、注目されます。(参考・引用 村上 隆晃氏 資料)