一昨年の全仏オープンで大阪なおみ選手が『ウェルビーイング』という言葉を使いました。内容は「大会やほかのプレーヤー、そして、私のウェルビーイングにとって、今は私が棄権してみんながパリでテニスに集中できるようにすることが最善の事だと思います。」でした。心の健康保持について、その意味を、全世界へ発信されたと私は思っています。

日本の幸福度2023年版では47位で、8年ぶりに40位台に回復しました。とはいえ、私達の日本、このランキング位置で良いのでしょうか?

ちょうどこの時期、臨時国会が行われています。私のワークスペースでは、朝から夕方までインターネットでの国会中継が流れていますが、『ルパン3世』とか、『所謂、減税』の事などなど、勿論、重要な事ばかりとは思いますが、今、世界は新しい時代に入っている事の自覚が、この日本の国会議員さん達は希薄になっていると言いますか、誰も知らないと言っても過言では無いと思います。とにかく、目先の事だけを追うのが仕事なんでしょう。そこは置いておきまして・・

前述しました『幸福度』なんですが、何を判断材料としているのでしょうか?

1,国民一人当たりの実質GDP
2,健康寿命
3,社会的サポート(「困った時に助けてくれるものや信頼できる人がいるか?」という質問への回答)
4,人生選択の自由(「人生で何をするか選択の自由があるか?」という質問への回答)
5,寛容さ(「過去1か月にいくら寄付をしたか?」という質問への回答のGDPに対する度合い)
6,汚職や腐敗の認知(「あなたの国やビジネスに汚職・腐敗が蔓延しているか?」という質問への回答)
他にもあるらしいですが、大体がこういう内容の質問に対する回答ですので、客観的な数値でのランキングではなく、国民性とかも反映されると思いますので必ずしも『正解か?』とは考えずらいと私は思っておりますが、例えば毎年上位の北欧の国などの国民が『幸せ』と感じている事は事実と思います。


ビジネスシーンにおいて、SDGs(持続可能な開発目標)が日本において避けて通れない『ワード』となって久しいですが(2017年経団連の姿勢発表)、ある意味、定着している現在において、『その次は?』になっていると思います。そのワードが世界的潮流の『ウェルビーイング』なんですよね。実は、日本においても2021年から内閣府では行動を起こしているのですが、最近の日本の考え方は『後追い姿勢でミスのないように!』、、そんな感じですので、本気度がまだ見えていません。(私見です)

米国のビジネスシーンにおいては、ウェルビーイング領域は既に成長分野になっています。だから、何を言いたいかと言えば、ビジネスとしてのそれを追う事を提唱しているのではなく、SDGsのスタート時もそうであったように、様々な目標を時代背景によって定める必要性があるという事なんですよね。つまり、上図において、『継続的な幸せ』という部分に向けての取り組みが今後は重要という事です。

この事は、社会全体がそうあるべきと考えておりまして、我々が取り組んでいます『ライフトレーシングマップ』に関しましても、その路線の延長上にあると思っておりますし、『考 シリーズ』も同様です。今後の活動におきましてもテーマとして掲げていくつもりです。