困りますね~ 誰がこんな事を考えるのでしょうか?厚労省のお役人も違うパターンで不正を働いていましたし、税金を『食い物』にしてますね。
さらには、元政権与党(不正疑惑発覚後離党)現職国会議員までも不正をしていた事実が発覚しました。(9/27朝刊掲載)

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不正を働いたのは いわゆる『組織』なんですね(議員は基本的には個人の欲)。では その組織の中の人全員が『不正を働いてお金にするぞー!』的な考えだったのでしょうか?ビッグ・モーターの不正事件と共通すると思っていますが、そこには組織内に「いけない事と分かっていても上辺だけ同調してしまう」「周囲に合わせよう!」そのような外面的同調と「経済活動だし、法人は利益至上主義なので正解だ!」とその不正行為自体に同調してしまう内面的同調の両方が作用していたと思います。外面的同調は服従行動においても強く機能します。

外面的同調は他人の要求や指示に従うことを指します。外面的同調は、個人が社会的な圧力や要求に対して抵抗することなく、従うことを選ぶことを意味します。この現象はしばしば、他人との良好な関係を維持し、非難や制裁を避けるために行動する際に起こります。外面的同調は、主に以下の要因によって説明されます。

1,規範的社会的影響
他人の承認や非難への恐れが外面的同調に影響を与えます。個人は、他人から好意的に評価され、社会的な認知を維持したいと考え、そのために他人の要求に従うことがあります。外面的同調は、社会的圧力から逃れるための対応策として使用されることがあります。

2,権威的な影響
権威的な人物や機関からの指示に従うことが外面的同調につながります。人々は、専門家や指導者の意見や命令に従うことを社会的に受け入れられる行動とみなすことが多いです。

3,相互作用の中の快適さ
外面的同調は、他人との関係を円滑に保つために行動することで、社交的な快適さを追求する一環として考えられることがあります。個人は、他人に対する好意的な態度を維持するため、他人の期待に合わせることを選択することがあります。

外面的同調は、人々が日常生活で他人との相互作用においてよく行う現象であり、しばしば社会的なルールや規範の遵守に関連しています。例えば、仕事場で上司の指示に従う、交通規則に従う、礼儀正しい行動を取るなどが外面的同調の具体的な例です。ただし、外面的同調は内面的な信念や価値観とは異なり、個人が自分自身の本当の意見や価値観と一致しない場合もあります。したがって、外面的同調と内面的な信念との違いを理解し、行動の背後にある動機を考察することが重要です。

ここで言う『社会勢力』とは
①報酬勢力・・・報酬を与える事のできる立場にいる者 ②強制勢力・・・罰を与えることのできる立場にいる者 ③専門勢力・・・法律、医療、文化、政治といった、ある部分の専門家 ④正当勢力・・・上司、先輩など自分より社会的地位が高いと思う人 ⑤参照勢力・・・好意を抱いて相手、尊敬している相手と考えて下さい。

普段は善良で責任感のある人でも、『社会勢力下』においては、それが間違っていると分かっていても服従してしまう事が多々あるという事が事実です。

この事は組織にありがちな作用で、基本的には『組織に服従する必要は無い!』この事を認識しながら、しっかりとした精神の基に判断をしてもらいたいと思います。