大阪大学大学院生命機能研究科の吉森 保教授が、ご自身の著書の中で「現代医学は今後、キュア(疾患の治療)からケア(生活の質を向上させ健康を保つ)にシフトする、すべきであると、私は考えている。例えば、オートファジーが低下しないようにする事も大事であろう」と、持論を展開されておられる中で、「もしオートファジー活性化の医薬品が開発されても、病気になる前から長期間飲み続けるというのは、副作用の問題もあり現実的ではない」と、書かれています。それ故、効果はそれほど大きくないかもしれないが、、、と前置きしつつ、天然の食品成分の摂取も推奨されています。
上記、赤字マーキング部について『私も、強くそう思います』。
私は、自己免疫に異常をきたし、神経変性症状も伴いながら様々な支障が体に起こる『指定難病』に罹患して約30年になります。今、強く思うことは、罹患したことは仕方がないにしても、やはり『病気にならないで、健康で過ごすこと』、これに尽きるということです。当たり前のことです。そして、たとえ病気になっても生活の質(QOL)の向上も『治療』に含まれるべきだと考えています。つまり、疾患の治療だけでなく、精神的なフォロー、アドバイス、会話などの方法でその患者さんの生活の質の向上も考えるのが『これからの医学』だと私は思います。少し、吉森教授のお言葉とは観点が違うかとは思いますが、患者の総合的健康は大変重要な部分であります。
疾患の治癒および対症療法については専門家として当然ですが、適切な対応が求められます。しかし、その他のことが関係ないということは全くありません。
病気を引き受けることと、限度はあるにしても、その方の今の生活状況をドクターも一緒になって考えてこそ、プロフェッショナルだと私は考えています。これからの医学はそうであるべきだと思います。だから、ドクターは高給取りなのです。さらには、吉森教授が書かれている様に「現代医学は生活の質を向上させ健康を保つ方向へにシフトする、すべきである」その事も繰り返しになりますが、『私も、強くそう思います』。患者側目線での今後の治療と、研究者としての今後の医学への想いという点において、共通の認識があるという事になります。吉森教授は天然の食品成分の摂取も推奨されておられ、具体的に因果関係も説明されつつ、ご著書を出されています。当ネットワークは『ライフ・トレーシング・マップ』の必要性を広報していきたいと考えております。