(奈良県立医科大学 オートファジー・抗老化研究センターHPより引用)
現在我が国の65歳以上の人口は総人口の29%を占め超高齢社会に突入しています。
急激に進行する超高齢社会において、健康寿命の延伸は、個人の生活の質(Quality of Life)を高める上でも、また社会保障負担軽減の観点からも重要な課題となっています。
このような状況の中、なぜヒトを含めた生物は老化するのかのメカニズムを解明し、科学的エビデンスに基づく抗老化の実現は喫緊の課題として求められています。

以上の背景から、奈良県立医科大学は、2024年4月1日に「オートファジー・抗老化研究センター」を設立し、健康寿命延伸の鍵として注目される”オートファジー“に着目した研究を、全力をあげて推進してゆきます。

‘オートファジー’とは、酵母、植物、ヒトを含む動物など、多くの生物に備わっている、細胞内の分解・リサイクルのシステムで(図1)、
東京工業大学の大隅良典栄誉教授は、このオートファジーのメカニズムの発見で2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞されたことは有名なお話です。

オートファジー(マクロオートファジー)細胞の中の不用品の回収・分解・リサイクルシステム