自己肯定感は、個人が自分自身に対して持つ自信や自己評価の感覚を指しますが、これは自分が自分をどれだけ受け入れ、尊重し、自分に自信を持っているかに関連する心理的な側面です。自己肯定感が高いと、個人は自分に対して肯定的な評価をし、自分の能力や価値を認識しやすくなります。一方で、自己肯定感が低いと、自分に対する不安や否定的な感情が強くなり、自分の能力や価値を過小評価する傾向があります。

 自己肯定感は個人の心理的な健康や行動に影響を与える重要な要素であり、高い自己肯定感を持つ人は、新しい課題に対して積極的に取り組んだり、他者との良好な関係を築きやすかったりします。この感覚を持てると、自分自身だけではなく、他人のことも尊重できます。逆に、低い自己肯定感を持つ人は、恐れや避ける傾向が強まり、挑戦に対して抵抗感を感じることがあります。

自己肯定感の形成には、個人の経験や環境、人間関係などが影響を与えますが、肯定的な経験や支持的な人間関係が多い場合、自己肯定感は高まりやすくなります。一方で、否定的な経験や批判的な環境が支配的な場合、自己肯定感が低下する可能性があります。

心理学や教育などの分野では、個人の自己肯定感を向上させるためのアプローチや手法が研究され、実践されています。これには、ポジティブなフィードバックの提供、成功体験の機会の提供、自己認識の向上を促す活動などが含まれます。人と比べて優れているかどうかで自分を評価せず、ありのままの自分を認める感覚です。

自己効力感は「自分に何がどの程度できるのか」を表すのに対し、自己肯定感は「自分自身の存在をどれだけ肯定的に受容できるか」を表す点で異なります。

私達が現在作成、広報しております『ライフ・トレーシング・マップ』において、上図の様な自分のこれまでの出来事(病歴など)を『見える化』し、その時々のメンタルの状況を連動させる事により、ありのままの自分を受け入れやすくなることが可能です。また、ドクターとの共有による治療のクオリティーアップも期待できます。その事は結果的に自己効力感向上にも結び付いていくと思いますし、セカンドオピニオンなど、実益は様々あるかと思います。現在、ドクター、企業、介護関係者、研究者、行政様などのご意見を集約中です。