本当に悲しい事です。2016年7月に発生した神奈川県相模原市「津久井やまゆり園」の事件の教訓は生かされているのでしょうか?犯人のみに責任を被せてしまって良いのでしょうか?本日の紙面にも報道されていますが、大阪府高槻市でも起こりました、、今一度、考えてみたいと思います。

何故、そのような事件が起きてしまうのか?一般論ですが、書いてみます。

●スタッフの教育不足
職員が適切な訓練や教育を受けていない場合、障害者の特別なニーズやコミュニケーション方法を理解できないことがあります。これが虐待の原因になることがあります。

●スタッフの過労やストレス
障害者施設の職員はしばしば過酷な労働条件で働かなければならず、ストレスや疲労が虐待の要因となることがあります。

●職員の選択プロセスの不備
適切な人材選別プロセスが行われていない場合が考えられます。背景調査や適格性評価が不十分であることが問題です。

●組織文化の問題
施設内の組織文化が虐待を許容または隠蔽するようなものである場合、虐待が発生しやすくなります。

●不適切な監督と監視
職員の行動を監視し、適切な監督を行う体制が整っていない場合、虐待の発見と防止が難しくなります。

●入所者のコミュニケーションの困難さ
障害者のコミュニケーションが難しい場合、職員は入所者のニーズや苦情を理解しにくくなるため、虐待が見過ごされる可能性が高まります。

●社会的孤立
施設に入所している障害者が社会的に孤立している場合、虐待が発見されにくくなる可能性があります。

虐待を防ぐためには、適切な訓練、監視、監督、報告メカニズムの確立、組織文化の改善などが必要です。一地方行政に任せっぱなしにせず、国レベルでの対応が急務と思います。また、関係者や家族、報道機関などが虐待の兆候を報告しやすい環境を整えることも大切です。

私達は前述しました『津久井やまゆり園』事件をフォーカスすべきという気持ちで、そのドキュメンタリー映画を作成、風化をさせない為の活動をされている澤監督を、2年前にお呼びしまして、インタビューを致しました。その模様を(ダイジェスト版(7分57秒)アップ致します。