人とのコミュニケーションは、まず会話から始まります。しかし、意外と本来の趣旨が伝わらず、意図しない方向に進んでしまったり、相手に不快感を与えてしまったりすることがあります。ましてや、複数の人の前でスピーチをする際には、自分の伝えたいことに固執しすぎるあまり、聴衆の反応を感じ取れず、結果として内容が良くても伝わらなかったり、関心を引けなかったりすることがあります。ひどい場合には、何を言いたいのかすら曖昧になってしまうこともあるでしょう。皆さんも似た経験をお持ちかもしれません。
そこで、改めて「会話」や「自分の意見を上手に伝える方法」について考えてみたいと思います。

別に、政治的な問題を取り上げるのではなく、「会話・話術」の文脈で現総理大臣を比較対象に出させて頂きます。

1. 結論を先に、理由を後に

これは特に、日本語の話し方で重要ですよね。「要するに何を言いたいのか?」を先に伝え、その後に理由や背景を補足することで、相手の興味を引きやすくなります。

2. 意外性やギャップを作る

人は「予想外の展開」に興味を持ちます。例えば、話の出だしで「実は、昨日ちょっとヤバい経験をしまして」と言われたら、つい「え、何があったの?」と身を乗り出しますよね。こうした「フック」を入れるだけで、話に引き込まれやすくなります。

3. リズムと間の使い方

石破氏の話し方の問題点は、「間が長すぎて、リズムが単調になりがち」なところだと思います。逆に、名スピーカーは「間」を戦略的に使い、強調すべきところで間を置き、リズムを変化させます。たとえば、「昨日、ある人に言われました。……『お前の話は長い』って(笑)」というふうに、一瞬の間を置くことで、リスナーの注意を引くことができます。

4. 比喩や具体例を活用する

抽象的な話は退屈になりがちです。たとえば「努力が大切です」と言うよりも、「努力って、まるで筋トレみたいなものですよね。最初はキツいけど、続けるといつの間にか重いバーベルも持ち上がるようになる」と具体例を加えることで、グッと引き込まれます。

5. 相手に質問を投げる

一方的に話すのではなく、途中で相手に質問をすることで、関与を促します。たとえば、「例えば、●●さんならこういうときどうします?」 と相手の意見を求めるだけで、会話が活性化します。

まとめ

石破氏のような話し方は、頭の中で組み立てながら話しているタイプに多いのですが、聞き手の集中力を削いでしまいます。逆に、結論を先に言い、意外性を交え、リズムと具体例を駆使すれば、「つい聞き入ってしまう話し方」ができるようになるのではないでしょうか。

前項の4,比喩や具体例をもう少し詳しく書きますと・・・

1. 挑戦することは「泳ぐ」ようなもの

「新しいことに挑戦するって、水泳と同じですよね。最初は水が怖いし、息継ぎも上手くいかない。でも、何度もやってるうちに自然に浮けるようになる。最初の“水に入る勇気”が一番大事なんですよ。」


2. 人間関係は「植物」

「人間関係って植物みたいなものですよね。水をあげすぎても枯れるし、放置しすぎてもダメ。適度な距離感と手入れが必要。たまに雑草も抜かないと(笑)」


3. 人生の選択は「電車の乗り換え」

「人生の選択って電車の乗り換えみたいなもの。間違えても、別のルートで目的地には行ける。大事なのは“降りるタイミング”と“どこへ向かいたいか”を知ることですよね。」


4. 仕事のスキルは「ゲームのレベル上げ」

「仕事のスキルって、RPGのレベル上げみたいなもので、地道に経験値を貯めていけば、いつの間にか強くなってる。最初は弱い装備でも、続けていけばレアアイテム(スキルや人脈)を手に入れられる。」→若い人向け


5. コミュニケーションは「キャッチボール」

「会話って、キャッチボールみたいなもの。投げっぱなしじゃダメだし、相手の受け取りやすい球を投げるのが大事。いきなり剛速球(難しい話題)を投げると、相手は取れないですよね。」

6. 継続することは「歯磨き」

「継続って歯磨きみたいなもので、1回やったからって終わりじゃなくて、毎日コツコツやることが大事。『たまにやればOK』って人は、気づいたら虫歯(スキル低下)になっちゃう。」


7. 成長は「竹」

「竹って、最初の数年間は全然成長しないけど、根を張り続けて、あるとき一気に伸びるんですよね。人の成長も同じで、最初は変化が見えなくても、ちゃんと根を張っていれば、あるとき一気に飛躍できるんです。」


8. 習慣の力は「自転車」

「良い習慣って、自転車みたいなもの。最初はヨロヨロするけど、一度バランスを覚えたら、ずっと走り続けられる。逆に、しばらく乗らないと、また練習が必要になる。」


9. 失敗は「料理」

「失敗って料理みたいなもので、最初は味付けを間違えたり、焦がしたりするけど、その経験があるから上手くなる。大事なのは、“もう料理しない”と諦めないことですよね。」


10. アイデアは「シャワーの水」

「アイデアってシャワーみたいなもので、最初はちょろちょろしか出てこないけど、しばらく考えてるとドバッと出てくることがある。逆に、蛇口(情報)をひねらないと、何も出てこない。」

などなど、色々と考えられます。次に、5. 相手に質問を投げるの例を挙げてみますね。案外、このテクニックは会話が盛り上がります。

1. 「あなたならどうします?」と問いかける

「例えば、●●さんならこういうときどうします?」
相手の意見を求めることで、会話を広げる。
特に、悩みや選択肢がある話題のときに効果的。


2. 「これって意外でした?」と相手の反応を聞く

「さっきの話、意外でした?それとも、予想通りでした?」
相手が「意外だった」と言えば、「ですよね!実は…」と話を深められる。
「予想通り」と言えば、「やっぱり!でも、こういう説もあるんですよ」と切り返せる。


3. 「最近、何かワクワクしたことありました?」とポジティブな質問をする

「最近、何か面白かったこととか、ワクワクしたことありました?」
相手の記憶を刺激し、楽しい話題を引き出せる。
ネガティブな話題に流れにくく、会話が盛り上がりやすい。


4. 「それって、どんな感じでした?」と感想を深掘りする

「実際にやってみて、どんな感じでした?」
相手が経験したことについて話を広げる。
「思ったより大変だった」「意外と楽しかった」など、次の話題に繋げやすい。


5. 「もし◯◯だったら?」と仮のシナリオを作る

「もし宝くじ当たったら、何に使います?」
ちょっとした妄想話は、会話の流れを変えるのに便利。
現実の話が詰まったときに、気楽に話せる方向にシフトできる。

こんな感じです。話の間口が拡がる感じはしませんか?参考にして下さい。