所謂、虚言癖の方って一人や二人、皆さんも周囲に居られた(居られる)事はありますよね?勿論私も数人居てました。長く生きてくると、当然ながら付き合いが面倒くさくて、そんな方は居なくなってきました。ついウソをついてしまう・・・マスコミとかで「話を盛る」って良く使われますよね、それも言わば、ウソをついているんでね。話題を面白くするためのウソなんでしょうが、、ちょっと、それを考えてみます。その延長上に詐欺師も居てたりするのでは?と、私は個人的に思ったりするので、それを考えてみます。

さて、ウソをつく理由はどういった種類があるのでしょうか?書いてみます。

自己防衛:人は自分を守るために嘘をつくことがあります。失敗や責任を回避するため、自分の評価を下げないように、または罰を避けるために嘘をつくことがあります。
他者への配慮(善意の嘘):人の気持ちを傷つけないために、真実を隠す場合があります。例えば、相手が悲しくなったり、自信を失ったりすることを避けるための「白い嘘(善意の嘘)」です。
利益を得るため:何らかの物質的・社会的な利益を得るために嘘をつく場合もあります。例えば、昇進のため、商談を有利に進めるため、または人間関係で優位に立つためです。
他者を操るため:相手を自分の思い通りに動かすために嘘を使うこともあります。特に権力やコントロールを求める心理が関わる場合、意図的に誤解を招く嘘をつくことがあります。
社会的期待に応えるため:文化や社会におけるルールや期待に沿うため、嘘をつくことがあります。例えば、特定の状況で「正直すぎること」が不適切とされる場合に、場を取り繕うために嘘が使われることがあります。
自己イメージを守るため:人は自分をよりよく見せたいという欲求から、理想化された自己像を相手に伝えるために嘘をつくことがあります。これには、自尊心を保つための心理的な防御機制が関わります。
逃避行動としての嘘:困難な状況やストレスから逃げるために、真実を避けようとする心理的な反応として嘘が使われることもあります。現実から逃避したい、あるいは問題から目を背けたいと感じるときに嘘が生まれます。

これらの理由は状況や個人の性格、心理状態によって異なりますが、嘘をつくことは基本的に社会的なスキルの一部であり、時に生存的戦略として機能することもあります。迷惑をかけないウソって言いますか、信頼関係を失わない程度のウソは良いと思っています。あえて、本当の事は言わない、、そんな感じです。しかし問題はそれが『癖』になってしまう事なんですね。もう、病気の域に入ってしまうようなウソを平気でつく人も居てます。

『ウソつきは 泥棒の始まり』ということわざがありますが、泥棒が平気でできるようになると、詐欺も普通にできてしまうと思うのですよね。それが集団になってしまうと罪の意識も薄くなり、逆に、組織のアルアルですが、連帯感までもできてきます。そこで、次は詐欺師について考えます。

詐欺師の心理や特性はどういう事になっているのでしょうか?

  1. 道徳的無関心と共感の欠如
    多くの詐欺師は、他者の感情や苦しみを深く考慮せず、罪悪感や後悔をあまり感じません。これには共感能力の低さが関わっており、詐欺行為によって相手に与える苦痛や損失に無関心でいられることが特徴です。これにより、自己の利益を最大化するために相手を操作しやすくなります。
  2. ナルシシズムと自己中心性
    詐欺師は自分自身を非常に重要視し、自分が特別であると信じる傾向があります。ナルシシズムは、自己中心的な視点から他者を操ろうとする動機になります。彼らはしばしば、自分の知性や能力を過大評価し、「自分は他人よりも優れている」と考えるため、他人を欺くことに対して倫理的な躊躇を感じない場合があります。
  3. リスク嗜好と興奮追求
    詐欺行為にはリスクが伴いますが、詐欺師はリスクを楽しむ傾向があります。彼らは、スリルや興奮を求める心理を持っており、成功した詐欺が彼らに与える快感や達成感に依存することもあります。このリスク嗜好は、一般的な社会規範や法的なリスクを軽視する傾向を助長します。
  4. 操作的思考
    詐欺師は他者を自分の目的のために巧みに操作する術を知っています。相手の弱みや心理状態を読み取り、巧みに言葉や行動を使って相手を信じさせたり、行動を誘導する能力が発達しています。このような操作的な思考は、詐欺師が自分の意図を隠しつつも相手を巧みに利用するための鍵です。
  1. 金銭的・社会的欲求
    多くの詐欺師は、金銭的な利益や地位、権力を得るために行動します。彼らは経済的な成功やステータスを重要視し、そのために倫理的なルールを無視して他人を利用することを正当化します。こうした欲求は、彼らにとって詐欺を行う強い動機になります。
  2. 責任回避と合理化
    詐欺師は、自分の行動に対する責任を回避しようとする傾向があります。彼らは、自分の行為を合理化したり、他者を非難することで罪悪感を軽減しようとします。例えば、「相手が愚かだから騙された」というような自己弁護的な思考を持つことがあります。このようにして、詐欺行為を自己の中で正当化するのです。
  3. 衝動性と短期的思考
    詐欺師は、短期的な成功や利益に重きを置くことが多く、長期的な結果や他者への影響を考えないことが多いです。衝動的な性格は、瞬間的な快感や利益を求める傾向を強化し、結果として詐欺行為に走りやすくします。
  4. 反社会的パーソナリティ障害(サイコパス・ソシオパス
    一部の詐欺師は、反社会的パーソナリティ障害(ASPD)を持っていることがあり、これは詐欺行為に関与する重要な要素です。サイコパスやソシオパスは共感や道徳的な感覚が欠如しているため、他者を操ることに罪悪感を抱くことがありません。彼らにとっては、人間関係や信頼を破壊することよりも、自分の利益を最優先に考える傾向があります。

詐欺師の心理は、自己中心的で道徳的な無関心を持ち、他者を操作するためのスキルと欲求が高いことが特徴です。彼らは短期的な利益や快感を追求し、他者を損なうことで得られる満足感やリスクのスリルを求めることがあります。詐欺行為を正当化するための心理的な合理化も、彼らの行動の一部です。

詐欺師が追い求める「利益」の内容や形は、個々の心理的特性や動機によって異なります。以下は、詐欺師が求める代表的な利益の形です。前述した内容と重複する部分もありますが、さらに書いてみますと・・

  1. 金銭的利益
    多くの詐欺師は、詐欺を通じて金銭的な利益を得ることが主な目的です。お金は、物質的な豊かさや生活水準の向上、社会的ステータスの確保を意味するため、詐欺師にとって強力な動機となります。特に、詐欺師が他の正当な方法では得られないような財産や贅沢な生活を求める場合、詐欺行為が手段として選ばれることがあります。
  2. 権力やコントロール
    一部の詐欺師にとっては、他人をコントロールし、権力を持つことが大きな快楽の源です。他者を操作したり、自分の意のままに人を動かすことで得られる支配感や優越感が、詐欺行為の背後にある強い動機になります。この場合、金銭的な利益が副次的なものであり、相手を欺き、支配することそのものが目的となっている場合もあります。
  3. スリルや興奮
    詐欺行為そのものが、リスクを伴うゲームのように感じられる詐欺師もいます。リスクを取ることや、欺瞞を成功させることで得られるスリルや達成感が、彼らの心理的な報酬となります。このタイプの詐欺師は、金銭的な利益や物質的な報酬以上に、詐欺行為を通じて感じる高揚感や自己満足を求めて行動します。
  4. 社会的承認や地位
    詐欺師の中には、社会的な地位や承認を得るために嘘をつき、他者を欺く人もいます。例えば、学歴や経歴を詐称して成功を装い、周囲からの尊敬や評価を得ようとする場合があります。この場合、金銭的な報酬以上に、他者からの承認欲求や自己の社会的イメージの向上が目的になります。
  1. ナルシシズムと自己評価の強化
    詐欺師が自分を特別視し、自分の能力や賢さを過大評価する場合、他者を騙すことでその自己評価を裏付けようとします。成功することで「自分は他者よりも賢い」「自分は成功している」と感じ、それが彼らにとっての精神的な満足感につながります。つまり、詐欺は自分のアイデンティティを強化するための手段ともいえます。
  2. 道徳的免責感や虚無感
    一部の詐欺師は、道徳的な価値観や他者への責任感を持っていないか、非常に低いレベルでしか認識していません。彼らにとっては、詐欺行為が倫理的に問題があると感じられないため、自分の欲望や利益追求に対する心理的なブレーキがありません。社会や他人に対する無関心や虚無感が、詐欺行為を容易にしています。

再度になりますが、詐欺師が求める最終的な利益は、個々の詐欺師の動機によって異なりますが、一般的には「快楽」や「金銭的利益」に集約されることが多いです。快楽には、物質的な快楽だけでなく、スリル、権力、他者への支配感、社会的承認、そして自己評価の強化といった精神的な満足も含まれます。詐欺師の行動は、これらの多様な欲求が結びつき、倫理感の欠如や責任回避といった心理メカニズムによって支えられています。

今、日本を恐怖に陥れている事件である『闇バイト』なんかは、サイコパスがソシオパスを利用している、、のかもしれません。両方とも、ネーミングする価値の物でも無いとは思いますが。