
平成の時代から令和という時代になり7年という時間が過ぎました。その中で新型コロナ蔓延というパンデミックも起こりまして、様々な価値観が変わったと思います。その変化を検証する事も大切と思いますので、現在進みつつある「その変化」を今一度考えてみたいと思います。
1. 働き方の変化(リモートワーク・ハイブリッドワークの普及)
- 新型コロナの影響で、テレワーク(リモートワーク)が一気に普及しました。これにより「会社に出社するのが当たり前」という価値観が変わり、働き方の選択肢が広がりました。
- これまで対面での会議が主流だった企業も、オンライン会議ツール(Zoom、Teamsなど)を導入し、今では対面とオンラインを組み合わせたハイブリッドワークが定着しています。
2. 人との距離感・コミュニケーションの変化
- コロナ禍のソーシャルディスタンスの影響で、人と物理的な距離を取ることが習慣化しました。その結果、リアルな場での人間関係のあり方も変化し、オンラインでの交流やSNSを通じた繋がりの重要性が増しました。
- 一方で、「リアルな繋がり」の価値も再認識され、コロナ後はオフラインのイベントや対面でのコミュニケーションを大切にする動きも見られます。

3. 健康・衛生意識の向上
- マスク着用や手洗い・消毒の習慣が定着し、風邪やインフルエンザの予防にもつながっています。
- しかし、マスク文化の定着によって「人前でマスクを外すことに抵抗がある」と感じる人も増え、コロナ後もマスクをつける人が一定数存在しています。その影響で各年代を通じて「聞こえ」に支障を感じている人達の生きづらさが表面化してきています。←この問題は大きな問題でもあると思います。
4. 価値観の多様化と「個の幸福」への意識
- コロナ禍で自宅時間が増えたことで、「本当に自分が大切にしたいものは何か」と考える人が増えました。
- これまでの「周りに合わせる」価値観よりも、「自分にとっての幸せを重視する」傾向が強まり、個々のライフスタイルや価値観の多様性がより認められるようになりました。
- 例えば、地方移住やフリーランス・副業の増加、ミニマリズムやシンプルライフの考え方の広がりが挙げられます。

5. デジタル化の加速
- 行政手続きや教育分野でもデジタル化が急速に進みました。マイナンバーカードの普及、電子申請の拡大、オンライン授業の増加などがその例です。
- しかし、日本のデジタル対応の遅れも浮き彫りになり、特に高齢者層のデジタル格差(デジタル・デバイド)が課題として残っています。
6. 経済活動と消費行動の変化
- コロナ禍で旅行・外食・エンタメ産業が大打撃を受けた一方で、ECサイトやサブスクリプションサービスの利用が増加しました。
- また、「モノを持つより、体験を重視する」傾向が強まり、キャンプやソロ活(ひとりで楽しむ活動)などの新しいライフスタイルが注目されました。
まとめ
令和の時代に入り、新型コロナを経たことで、日本社会は「変化への適応力」を試される時期となりました。働き方、コミュニケーション、健康意識、価値観、デジタル化、消費行動など、多くの面で新しい常識が生まれています。そして、今後は「個人の幸福を重視しながら、社会全体のつながりも大切にする」というバランスを取ることが課題になっていくのでしょう。

次に、4. 価値観の多様化と「個の幸福」への意識について深堀してみます。
① 「みんなと同じ」より「自分らしさ」を重視する傾向へ
コロナ禍を通じて、多くの人が**「自分の人生とは何か?」** を考える機会を持ちました。
- 外出自粛による「ひとり時間」の増加
→ 一人で過ごす時間が増えたことで、周囲に流されるのではなく、「自分の価値観や幸せとは何か」を内省する人が増えました。 - 「好きなことを優先する生き方」が広がる
→ コロナをきっかけに「会社に縛られず、自分の好きなことを仕事にしたい」と考える人が増え、副業やフリーランスを始めるケースも増加しました。
② 「個の幸福」を追求する具体的な動き
- 地方移住・ワーケーションの増加
→ リモートワークが定着し、「都会で働くことが絶対ではない」という考えが広まりました。その結果、地方移住や「週の半分は田舎で過ごす」などの新しいライフスタイルが登場しました。 - ミニマリズム・シンプルライフの流行
→ 「物をたくさん持つことよりも、自分にとって本当に大切なものを厳選する」価値観が強まり、シンプルな生活を志向する人が増えています。 - セルフケア・メンタルヘルスの重視
→ コロナ禍のストレスを経て、「心の健康を大切にする」意識が強まりました。特にZ世代・ミレニアル世代では、カウンセリングやマインドフルネス、ヨガなどを積極的に取り入れる人が増えています。
③ 「つながり」も重視されるように
「個の幸福」を追求する流れの一方で、「人とのつながりの重要性」も再認識されました。
- 個人主義だけでは満たされない部分がある
→ 一人で完結する生き方が増えた一方で、「やはり誰かとつながっていたい」という感情も強まっています。 - 新しい形の「つながり方」が模索されている
→ 例えば、シェアハウスや共創スペース、地域コミュニティの活性化など、「無理なく関われるつながりの場」が求められるようになっています。

コロナを経て、日本の価値観は大きく変わりました。
・人との距離感は「物理的距離→心理的距離」へ影響し、オンラインとリアルのバランスが重要に。
・個の幸福を重視する流れが加速し、「自分らしさ」を大切にする価値観が広がった。
・ただし、「つながりの大切さ」も再認識され、新しい形の交流の場が求められている。
そのように思います。