2019年に『医師・患者関係学』という講座を開設されました。患者の自己管理が大切な慢性疾患をはじめ、医師が患者と良好な関係を保たなければ良い治療が望めない病気が増えていることなどを重視されたわけなのですが、医学と心理学の専門家が協力されて教育にあたられています。

勿論、現在も講義はあります。患者とドクターの関係は『良好』でなければ良い医療は継続しないと思っております。しかし、現実はどうでしょうか?勿論、患者側に問題があって、良い関係が構築できにくい部分も沢山あると思いますが、ドクター側の問題、、、すなわち、コミュニケーションの取り方の『まずさ』も大いに存在すると思います。ですので、私的な意見になりますが、ドクターを志す皆さんもその力を学ぶ必要はあると、以前から思っておりました。

その部分については、ドクター任せになっているのではないでしょうか?以前、2度ほど大病院の現役ドクターにも聞いた事がありましたが、少なくともお二人の先生は その部分の勉強・訓練などはされておられませんでした。日本においては、社会全体としてメンタル部分の教育や啓発活動を軽視してきた歴史があると思っておりまして、今後は専門職(欧米で言いますサイコロジスト)の配置を含めた、必要になると予想される職種への適切な教育は必要不可欠かと思います。

奈良医科大学様 頑張ってください。