経験がある方も沢山おられると思いますが、ピグマリオン効果は、他人からの期待が伝えられることから始まります。これは、教師、上司、親、友人、同僚など、他人からの期待が影響を及ぼす場面で起こります。
そして教育や職場などの環境で特に顕著に現れます。例えば、教師や上司が生徒や部下に高い期待を寄せると、その生徒や部下はそれに応えるために努力し、自己成長する可能性が高まります。ありますよね、そういう事って、、調べてみると・・・
■期待と現実の相互作用
他人が特定の期待を持つと、その期待が個人の行動に影響を与え、それによって期待される結果が現実になりやすくなる。要するに、他人の期待が実際の結果を形成する要因となることがあります。
■自己成就予言
期待された結果が実現するために、個人はその期待に合致するように行動し、自己成就予言を実現しようとします。他人が期待することによって、個人は自己評価や自己イメージを変え、それに従った行動を起こすのです。
■フィードバックループ
期待と行動は相互に影響し合い、ポジティブなフィードバックループを形成します。高い期待が高いパフォーマンスを生み出し、それに対する肯定的なフィードバックが、個人の自己評価と自信を高め、さらなる成功につながる可能性があります。
■逆ピグマリオン効果
逆に、低い期待を持つことが個人の自己評価やパフォーマンスに悪影響を与えることもあります。他人からの低い評価や期待が、個人の自己信念を低下させ、パフォーマンスの低下につながることがあります。
ピグマリオン効果は、教育、組織、スポーツ、家庭などさまざまな領域で影響を持つことが知られており、リーダーシップやコーチングの文脈で特に重要視されています。人々は自分の能力と可能性を高めるために、周りからのポジティブな期待やサポートを受けることができるため、この効果を理解し、適切に活用することが成功に向けた鍵となります。『褒めて伸ばす!』なんかも、様々なシーンでの伝え方の難しさはあるものの、効果はあると思います。
社会が多様化してきているのと同時に、個人のパフォーマンス能力も多様化してきています。元々、個人がコミュニティを形成し、組織化され、社会が構築されていくべきと思っておりますが、現在の社会構造である、枠組みありきでは、個人のパフォーマンスに期待すること自体に無理があり、その枠組みに なじめない個人は様々なレッテルを社会から貼られてしまいます。個性としてのパフォーマンスを引き出すことも社会の要求であり、その意味で 意識を持った『ピグマリオン効果』の応用も、必要とされる社会になってきていると思います。